ブルースハープのメンテナンス方法

こんにちは。ハーモニカプレーヤーの平松悟です
2014ー10ー15 ブルーヒートシリーズKOTEZさんゲストの際に
遊びにいらした千葉のハーモニカプレーヤーももちゃんからの
質問
ブルースハープMSを利用していますが、分解してメンテナンスする方法で気をつける点はどこか。との事。
彼女が壊したブルースハープMSのリードを持ってきていただいたので
(材料として使わせて頂きます)お礼にここに詳しく掲載しますね。

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今回モデルにするのが僕が何年も前にかつて愛用していたブルースハープMSのFハーモニカ。
昔はオールドスタンドバイも、ゴールデンメロディーも、トンボメジャーボーイもスズキファイアーブレスも、全キー揃えて愛用していたのですが、
持ち替えハーモニカスタイル(オーバーブロー使わずハーモニカを複数本使う)になってから、ボディーの厚みが薄い方を好むようになってきて、
マリンバンドや、クロスオーバー位の大きさのものを今は使っているのですが、ブルースハープMSも名器ですね。

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まず分解する際に一番気をつけないといけないのがカバーを止めるプラスドライバー。普通にコンビニや100円ショップで売っているプラスドライバーだと合わない事があります。
オススメはポジドライブというヨーロッパ式のドライバー。見た感じプラスドライバーと大差がないのですが、(拡大比較写真載せればよかったですね)形状が異なるのです。金物屋さんやホームセンターには大体置いてますので是非ゲットしてください。
特にブルースハープMSのカバーをとめているドライバーの金属は柔らかく、無理にこじ開けようとすると金属をナメてしまい、永久に開けることもできなくなってしまう事がありますので。そういう経験ありますよね。

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カバープレートを開けるとまあ汚い!(笑)数年前の物としては扱いが良いと思いますが。ところどころ青くなっていたりしています。

次にリードプレートをボディーから外すため、ネジが2つ。これはどうもプラスドライバーでもいけます。ポジドライブでもいけます
ちなみに、外したネジはどこかに転がっていかないようにケースに入れておくと良いと思います。ここでは、カバープレートを裏返したその中に入れてます。

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ジャン!組み立てる時にわかりやすいように上から順にこの様に並んでいるという写真を撮っておきました。上が吹きのリードプレート。ボディーを挟んで、下が吸いのリードプレート。
リードはいつも下にぶら下がるようについています。

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先ずは木のボディーをブラッシング。大体吹き口の所に カスがたまっていたりする事が多いです。ブラシは毛先が硬めの歯ブラシを使っています。
コツは軽くゴシゴシ高速で擦ること。歯を磨く時もそうなのですが、強く力を入れてしまうと毛先が寝てしまい汚れが取れにくいのと、ボディの木の部分が壊れやすいのです。
とにかく擦る回数を増やす方向で考えるのが良いです。

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上下のリードプレートも同様に軽くゴシゴシ擦ります。リードが付いている方向に沿って擦れば横から刺激して曲がったりしないで良いのでとにかく縦に擦ります。
大抵の汚れはこれで取れるのですが、ここでは念のため消毒液で拭きます。

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ブルーヒート第三水曜日シリーズで、ハーモニカプレゼント!とやっているときは大体このプロセスは欠かしません。
アルコールを濡れティッシュに吹きかけ、それで丁寧に拭きます。
匂いも取れるし安心です。

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濡れティッシュより、アルコールを吹きかけた普通のティッシュの方がオススメ。リードの間に糸が残ったりすると良くないので。
ちなみに崎陽軒のシューマイについてくるビタッとしたタイプのもの。オススメ。

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最後はですね。リードの隙間の開き具合を調節して組み立てて終わり!
開いている事を「上げみ」といい、隙間が少ないことを「下げみ」といいます。上げみ過ぎると吹いたら(若しくは逆側のリードを吸ったら)スカスカして、下げみ過ぎるとレスポンスは良くなりますがたまに勢いよく吸ったりしたら音が止まってならないことがあります。
プレーヤーによって、好みがあるのでこの上げみ具合を自分で調節できるようになったらいいですね。
最初は隣の穴と比べて整えてあげると良いです。ちなみにどのハーモニカメーカーもそうなのですが、長いリードの方が上げみ気味。短いリードの方が下げみ気味です。

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ーーーー(ここまで5分くらい。)ーーーー
本当はそれで組み立てて終わるはずだったのですが、写真の様に口に当てて息を吸うと音が出るのですが(ご存知でした?)4番 吸いのリードが折れている事が判明!
リード交換することにしました。
このハーモニカは年月が経っているのでクリーニングする前に吹いたりはしなかったのですが、通常ならバラす前に調律具合を各穴とチューナーで調べてメモをとっておいてからバラすのをお勧めしてます。
折角バラすのですから調律微調整しておきたいですからね。

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MSのリード交換時には注意が必要です。旧モデルだと、リベットの山が大きく、そのまま千枚通しで叩いても抜け落ちないからです
対策として、リベット山を電動ヤスリで2、3分かけて削り、平らにします。

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結構たくさん削らないと平らになりませんからね。鉄粉が周りに飛んでいるのわかりますか?

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平らになったら千枚通しでリベット山にあて、上から金槌でトーンと叩きます。すぐにリードが外れます。

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ほらこの通り。いらなくなったリードは、わかるように黒マジックとかでバッテンをつけてあげましょう。

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【重要】使う方のハーモニカ、リードを抜いた後は面が凸凹になってますので、綺麗にヤスリで平らにします。これをやらないとリードが上手くつきません。

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さて、使えるリードが見つかりました。壊れたのはFハーモニカの4吸い。
見つかったのはEハーモニカの4吸いです。長さ、太さも同じ、音が半音だけ違いますので。移植元のMSは移植先のそれより数年新しいモデルのようです。リベット山は大きくありませんでした。

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抜いたリードを被せます。サイズぴったり!なのを確認し、
バイスプライヤーで挟んでつけるのもよし、最近好きなのが挟まず
上から叩くだけ。これでも十分しっかりくっつきます。

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くっつきましたら付着している金粉とかをちゃんと拭いて、先ほどのように口をあて、チューニングメーターで測る。F#よりちょっと高めだったので

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リードの先を削って音を少しずつ高くして、Gの音になった時点で(隣りのリードの音と比べて同じ高さくらいに合わせると良いです。僕はど真ん中より少し高めに合わせます)

出来ました!組み立てて出来上がり!
クリーニングだけだと6分くらい
リード交換含めると30分位かかりました。
結構大変な作業ですが、普段使っているハーモニカ、一本一本時間が空いたら自分でメンテナンスしてみてください。愛着もわきますし面白いですよ!